後輩、ブチ切れられるの巻
僕が大学生のころのお話。
後輩の男の子(当時高校生)が、「全国大会でメダルがとれるかも!」というチャンスが巡ってきました。
(つまり3位までに入れるかも。という意味)
その大会は、強豪の選手がそろって不参加を表明しており、
それまで全国大会でメダルをとったことのなかった後輩には、願ってもない大チャンスでした。
強豪がいなかったから。
という理由でも、「全国3位以内入賞」は相当なハクが付きます。
「いつも通りに実力がだせれば、ほぼメダルは確実だろう」というくらい、メダルの確立が高いレースでした。
後輩本人も、コーチも、僕ら先輩も、みんなが意気込んでいました。
で、
後輩のレースの結果は「惨敗」。
ベスト落ちでした。
後輩は、これまでにない大チャンスを棒にふってしまいました。
当時のコーチは大激怒。
それもそうです。
「いつも通りやっていれば」メダルは確実なレースだったので。
周りの仲間たちも
「あーあ、やっちゃったよ。あいつ」
という状況でした。
ちなみにこの時の話は、こちらの動画でも話しています。
よろしければどうぞ⬇︎
後輩にそのレースの感想を聞いてみた
数日後、
その後輩に「あのレースどうだった?」と感想を聞いたところ。
後輩『レース前にイスに座って集中していたんです。』
後輩『でも、それがダメだったみたいです。』
後輩『身体うごかさないでどうするんだ!身体が冷えてしまうだろ!とコーチにもみんなにもいわれました』
後輩『これからは、レース前はイスに座らずに身体をうごかそうと思います!!!』
と言っていました。
そこで、僕は思ったんです。
もし、彼がそれでメダルをとっていたとしたら、
「お前、超集中してたもんな!!!!」
「あの時の集中、絶対やってくれると思ったぜ!!!」
って言われるんだろうな。
と。笑
つまり、
イスに座っていた→メダルとれなかった→だからダメだったんだ!と言われ。
イスに座っていた→メダルとれた→お前集中してたもんな!と言われる。
ってことに気づきました。
人は、結果で簡単に手の平を返すんだなぁと。笑
気づきました。(というか、悟ったとうか笑)
当たり前の話ですが、
レースは、自分がやるものです。
コーチや、仲間のだれかが代わりに出てくれるとかもありませんし、
コーチや、仲間のだれかがレース中に引っ張って助けてくれるということもありません。
だとしたら、そんな簡単に周りに振り回されていいのか?
と思ったんです。
後輩があの時決めたことが、
あっていたのか?間違っていたのか?
は、わかりませんが。
「やるのは自分なのだから、周りに振り回される必要はない」
と思うんです。
「周りの言う事を聞くな!」という話ではない
周りの言う事を聞くのも、聞かないのも「自分が決められること」なので
「自分が」身体をうごかしたければ、うごかせばいいし、
「自分が」座って集中したいなら、座ればいいと思うんですよね。
結果が思うように出ないとき。ダメなとき。
人は、誰かのせいにしてしまうことがあると思います。
けれど、それも「自分が決めたこと」と思えば、
例えそれがどんな結果であろうと「自分が決めたことだから」といって、受け止められると思うんですよね。
まとめると、
周りではなく、「自分」に”基準”をおきましょう。というお話でした。