【元水泳日本代表解説】1500M30分を下回りたいとき、練習タイムは何秒?

こんにちは、まさとしです!

1500Mで30分を切りたい人
トライアスロンに出るんだけど今年は1500Mで30分を下回りたい!
でも練習で何秒くらいで泳げばいいんだろう…?

 

今日はこんな疑問にお答えします!

 

僕のことを知らない方のために、簡単な自己紹介をしておくと。

僕は中学1年生の頃から1500M自由形を専門にやり始め、

そこから現役を引退するまでの約10年間、1500M自由形を専門としていました。

成績としては、全国優勝を4回、日本代表に2回選出され、

生涯自己ベストは15分21秒(50Mプール)でした。

証拠

ということで、今日は長距離専門だった僕が

1500Mで30分を切りたい(下回りたい)人にむけて

 

練習でどれくらいで泳いでいれば30分を切れるのか?

 

をお話していきます。

結論:100M 1分52秒くらい

もちろん、その人その人の個人差はあると思います。

結論からいうと、

 

100Mあたり1分52秒くらいで泳いでいれば、レースでは30分を下回れるんじゃないかなと思います。

 

なぜか?

以下、解説していきます。

僕の練習タイムとレースタイムから考える

せっかくなので、

①一度、僕の練習タイムとレースタイムの差を認識(紹介)し、

②その後、なぜ30分を切るのに100M 1分52秒くらいと考えるのか?

という流れでお話していきたいと思います。

 

「え?そんな元日本代表選手の練習の話と一緒にされても…」

 

こんな風に思う方もいるかもしれません。

しかし、

そこから逆算し、あなたに当てはめることも十分可能であると思いますので

ついてきてください。

それでははじめて行きます。

100Mx20のタイムとレースタイム

僕が所属していたチームは、全国や全日本などの重要なレースの前になると

 

☑️100Mx20(50Mプール)
☑️サークル1分30秒(100Mを1分で泳げたら30秒休める)
☑️全部Hard(全てはやく泳ぐ)

 

という練習を必ずといっていいほど行います。

 

僕が15分21秒というタイムを出したときの、100x20の練習タイムは平均1分でした。

 

ここから練習タイムとレースタイムの差をみてみましょう⬇︎

練習レース
泳ぐ距離100x20
=2000M
1500M
休み時間約30秒なし
合計タイム20分15分21秒
100Mあたり1分1分1秒4
+1.4

 

ここから言えること

ここで、

 

「ふーんそうなんだ」

で終わってしまっては勿体なさすぎです。

 

ここから言えることは、

練習タイム+1.4秒が、僕のレースタイムになるかもしれない。

ということ。

すなわち、仮に僕が「1500M15分で泳ぎたい」と思った場合は

1分-1.4秒=100M 58秒6くらい

というのが、練習で狙うべきターゲットタイムかもしれない。

ということが予想できます。

余談:基準がないよりマシ

「かもしれない」「くらい」というのは、スポーツの世界は算数ではないので

単純に「マイナス○秒すれば、このタイムが出る!」という話にはならないからです。

しかしながら、このような算数的な方法でも「ある程度のターゲットタイムを絞る」ということは可能でして、

なんにも基準がないよりよっぽどマシで

なぜ1分52秒?

僕=あなた

という泳力であれば、そのまま

 

2分-1.4秒=100M 1分58秒6

 

というのが練習のターゲットタイムになるかもしれませんが、

当然、「僕=あなた」ではありません。

僕がなぜ、30分を切るためには1分52秒と考えるのか?

理由は以下の通りです

①僕(約15分)と、あなた(約30分)この差は約2倍である

②OWSという特殊な環境である

③スイムのあとバイク、ランが残っている

以下、解説していきます。

僕とあなたの差は約2倍=+3秒

僕の1500Mのレースタイムは15分21秒。

あなたの1500Mのレースタイムは31分だとしましょう(30分を切りたいとした場合)

お分かりの通り、この差は約2倍あります。

すなわち

 

僕が練習タイム→レースタイムの差が+1.4秒なので

あなたの練習タイム→レースタイムの差が+3秒(約2倍)

 

として考えてもいいのではないか?と考えます。

要するに、

 

レースタイムが倍くらい違うんだから

練習タイムも倍くらいで考えていいんじゃね?

 

ということですね。

なお、この時点では30分を切るためのターゲットタイムは

2分-3秒=100M 1分57秒です。

OWS+その先もレースある

ここがかなり不透明な部分です。

僕たち水泳選手は、

①プールという規則性のあるところを泳ぎかつ、

②1500Mぴったりで終了。

ですが、

トライアスロンに出場する方は

 

①OWSという波のうねりや潮の流れがあるという不規則性

②蛇行して1500M以上泳ぐ可能性

③その後にバイクランがある

 

そのため100Mあたり+5秒くらいをあらかじめ計算にいれておけば

ギリギリ、100M2分切り=1500Mで30分切りできるんじゃないかな?

と考えました。

これで、

 

2分-3秒-5秒=100M 1分52秒(練習のターゲットタイム)

 

という感じですね。

補足:速くなるかもしれない

上記は、不確定要素によって遅くなる可能性の話しかしていませんが

ウエットスーツを着れるので速くなる

ドラフティングで速くなる、楽ができる可能性も十分ある

と思います。

まとめ

1:練習タイムとレースタイムの差を認識

【僕の場合】

☑️練習タイム+1.4秒=僕のレースタイムかもしれない

(例)練習で100M1分=レースなら100M1分1秒4

☑️目標タイム-1.4秒=練習のターゲットタイムかもしれない

(例)レースで15分切りたい=100M 58秒6が練習ターゲット

2:そこからあなたにあてはめてみる

僕のタイム:15分21秒

あなたのタイム(例):31分

この差は倍。つまり

☑️練習タイム+3秒=あなたのレースタイムかもしれない

(例)練習で100M2分=レースなら100M2分3秒

☑️目標タイム-3秒=練習のターゲットタイムかもしれない

(例)レースで30分切りたい=100M 1分57秒が練習ターゲット

3:不確定要素を計算にいれる

①OWSという不規則性

②蛇行して1500M以上泳ぐ可能性

③その後にバイクランがある

これらをざっくり見積もって+5秒と仮定する

☑️練習タイム+5秒=あなたのOWSレースタイムかもしれない

(例)練習で2分3秒+5秒=OWSレースなら2分8秒かもしれない

☑️目標タイム-8秒=練習のターゲットタイムかもしれない

(例)OWSレースで30分切りたい=100M 1分52秒が練習ターゲット

補足:レースは算数ではないが、なんの基準もないよりは圧倒的にマシ。

という感じでした。


はじめにもお伝えしましたが、今回のお話は個人差があると思います。

そのため

 

自分の特性を分析し、場合によってタイムを最適化していく必要があります。

 

その分析の具体的なやり方は、こちらを参考にしていただければと思います⬇︎

また、1500Mのタイムアップを目的として練習メニューも公開しています。

この練習を行なっている生徒さんたちは、100Mあたり10秒ほど速くなっています。

ちなみにダウンロード可能です⬇︎

 

今日の記事が、あなたの練習の一つの指針となれば幸いです。

 

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それではまた次の記事でお会いしましょう!

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